G-MODEアーカイブス42 いづみ事件ファイル Vol.2 黄昏編 ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『G-MODEアーカイブス42 いづみ事件ファイル Vol.2 黄昏編』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:ジー・モード
機種:Switch
ジャンル:推理アドベンチャーゲーム。
発売日:2022/5/26
価格(税込):500円
2003年にガラケーで配信された推理ADV。
『いづみ事件ファイル』シリーズの2作目を移植したものだ。
写実的なタッチと実在の地名を使った雰囲気作りがウリのシリーズ。
ガラケーの本格推理ADV復活!『G-MODEアーカイブス41 いづみ事件ファイル Vol.1 潮騒編』レビュー!【Switch】 - 絶対SIMPLE主義
1作目は湘南だったが今回は大阪。
女性編集者の主人公と、変人小説家の2人が事件に挑む!
今回も大体1作目と同じで、推理パズルに濃いキャラの問答が付いてる作りかな。
主人公は自分からこういうことを言い出す木戸いづみさん。
担当している売れっ子小説家である鏡月正宗に逃げられてしまう。
鏡月先生、前作の事件を元に90万部売れる小説を書いてるので、
マジで売れっ子作家だわ……。
鏡月先生が残したヒントを元に大阪まで辿り着くが、
不審な自殺事件の真相が気になって原稿が描けない!
とかゴネられるので、
いづみ君がしぶしぶ事件の調査に出るストーリー。
基本的な流れは前作と同じなので既にお約束になっているな。
今回の事件現場は「日本一低い山」である天保山公園。
睡眠薬入りのコーヒーを飲んで凍死した遺体が発見され、
ワープロ打ちの遺書も残されている。
しかし、寒空の下にトレーナー1枚で外出しているなど不審な点もある。
本当に自殺なのか。他殺だとして犯人は誰なのかを探っていく。
システムはコマンド式。あちこち移動して証拠や証言を集めていく。
集まった情報はメモに記録されるので、
それを元にしっかりと推理する必要があるぞ。
今回も背景美術が細かく、
実在の舞台をあちこち回って情報を集める面白さがあるし、
失礼な相手に内心腹を立てたりと、いづみ君の分かりやすいキャラがいい。
前作のキャラも顔を出して、
いずみ君と喧々諤々のやり取りをするのは2作目ならでは。
情報が揃ったなと思ったら拠点に戻って推理パートへ。
鏡月先生から事件に関する不審な点を聞かれるので、
選択肢でそれに回答していく。質問も選択肢の数もそれなりに多く、
1個でもミスするとグッドエンドが見れない。
事件をしっかり把握してないと正解出来ない作りだ。
前作はミスしたら最初からやり直しだったが、
今回はオートセーブが推理パートの直前になっているので、
簡単にやり直せるのは親切だね。
推理も今回の方が分かりやすい気がする。
ただ、前作同様初見プレイでも40分くらいのボリューム。
一本道で、推理ミスしても鏡月先生が事件の真相を全部解説してくれるし、
グッドエンドでも話の大筋はそこまで変わらない。
やはり犯人や関係者のドラマなどはほとんど描かれず、
「事件を推理する」に絞ったコンパクトな作りだ。
いづみ君のミーハーっぷりと、
鏡月先生のエキセントリックっぷりを楽しみながら挑む推理クイズ。
そこら辺は2003年のガラケー作品相応の作り。
当時好きだった人か、当時の人気作に興味がある人向けだね。
ちょっとだけ出てきて
いづみ君にメチャクチャにブチ切れていく編集長も印象的でした。