サイコミステリー・シリーズ Vol.3「Sin -罪-」 - G-MODEアーカイブス
『G-MODEアーカイブス+ サイコミステリー・シリーズ Vol.3「Sin -罪-」』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:ジー・モード
機種:Switch
ジャンル:推理アドベンチャー
発売日:2023/7/27
価格(税込):800円
2005年頃に元気(ゲームメーカー名)がガラケーで展開していた
『サイコミステリー』シリーズの3作目を移植した物だ
内容はオーソドックスな推理アドベンチャーゲーム。
記憶喪失のルポライターが、いかにも殺人事件が起きそうな洋館で、
いかにもな見立て連続殺人事件に巻き込まれる内容になっているぞ。
□未来視で射貫け!壮絶なる事件の最後を!『G-MODEアーカイブス+ サイコミステリー・シリーズ Vol.2「Angel Cry」』レビュー!【Switch】 - 絶対SIMPLE主義
□記憶と時系列を逆に辿れ!『G-MODEアーカイブス+ サイコミステリー・シリーズ Vol.1「THREE -三つの記憶-」』レビュー!【Switch】 - 絶対SIMPLE主義
1作目の主人公は恋人を刺してしまった記憶障害の青年。
2作目の主人公は未来を断片的に見る力を持った女刑事だったが、
3作目はまた主人公が変わっている。
洋館を舞台にした推理モノとしては大分物足りなかったが、
1作目と2作目の物語が本格的に交わるところは面白かった。
むしろそこがメインと言えるシナリオだったかな。
本編の前日譚となる「導入編」も同時収録しており、
こちらでは2作目の主人公である三島遥が登場して事件に挑む。
すぐ終わる短編だが、前日譚としてはなかなかワクワクする作りだ。
本編では記憶喪失のルポライター『鴻神夜斗(こうがみ やと)』の視点で進む。
青森の山中、大企業の社長が建てた洋館「駈針館(かるばりかん)」の近くにおり、
記憶に繋がる手がかりを探すために館へと赴く。
鴻神を解放してくれたのは2作目で登場した相田衛だ。
今回は未来視持つ危なっかしい女刑事ではなく、
謎に包まれたルポライターのサポートをすることになる。
館は仮面を付けた執事が出てくるわ、主人は理由を付けて顔を出さないわ、
日本とは思えないほど豪華な調停品で統一されているわでコテコテの怪しさ!
館には最後の晩餐を悪魔に置き換えた不気味な絵画があり、
それを買いに来た金持ちと、絵画の科学調査をしに来た面々が集まっている。
その中で事件は発生し、一癖ありそうな登場人物たちが次々に殺され、
逃げようにも屋敷に閉じ込められてしまって脱出が出来ない。
主人公の運命と記憶の正体とは……!?という話になってる。
ゲームとしては今回もオーソドックスなコマンド式のアドベンチャーだ。
前作は断片的に未来を見れる「未来視」コマンドがあったが、
今回はそういう特別なコマンドは無し。屋敷内の地図が見れる「見取り図」くらいか。
屋敷内をあちこち移動して物語を進めていく一本道の構成だ。
今回も調べ漏れがあって手がかりを取り逃すとバッドエンドになるが、
初見でトゥルーエンドに到達できたので前作よりは難易度低い。
マメにセーブするくらいでなんとかなるかな。
今回はクリアまでは2時間くらいのボリューム。
正直言って館を舞台にした推理ADVとしては展開に捻りが無さ過ぎて、
まさかそこまで分かりやすいトリックではないだろう。
と思った展開を真正面からやってくるし、
話が面白ければいいんだけど犯人などキャラの掘り下げもあんまりされない。
過去作をやってないとオチも理解できない。
そういうわけなので最初にも書いた通り、
1作目と2作目の物語が本格的に交わるところをシリーズ作品として楽しむ作りだね。
「相田衛は何故今回調子が悪かったのか」とかは結構好きなくだり。
俺はガラケー時代にこのゲームまったく触れてないので、
4作目がどうなるか期待しとくぜ。