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海外のパチモノ移植が現行ハードに登場!『QUByte Classics: Thunderbolt Collection by PIKO』レビュー!

 

 

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QUByte Classics: Thunderbolt Collection by PIKO

 

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『QUByte Classics: Thunderbolt Collection by PIKO』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:QUByte Interactive

機種:PS4/Switch/XBOX

ジャンル:シューティング

発売日:2022/8/4

価格(税込):770~930円


 

海外で発売された縦シューティングを2本セットで移植したもの。

1993年に8bit機で発売された『Thunderbolt』と、

1995年に16bit機で発売された『Thunderbolt II』を収録。

新たにセーブ&ロード機能と、画面のフィルター機能が追加されている。

 

Steam Publisher: Piko Interactive

 

タイトルに入っているPiko Interactiveは海外のメーカーで、

レトロゲームの移植を専門にやっているところだ。

かなりマニアックなタイトル揃い。

 

で、今回の収録タイトルも全然知らなかったので調べてみたら、

『Thunderbolt』に関してはPCエンジンの『スーパースターソルジャー』を、

アジア圏で勝手にファミコンに移植したパチモノ作品だった。

元のタイトルは『雷電伝説II/THUNDERBOLT 2』と、

当時メガドラやスーファミで発売されていた『雷電伝説』に

勝手に寄せた名前になっているぞ。

 

それを「東部限定でリリースされたThunderboltシリーズ」とか言って

現行ハードに移植するのどうかしているぞ!

高橋名人に16連射で脳をシェイクして貰った方がいいんじゃないか?

 

 

1本ずつ紹介しよう。

『Thunderbolt』は驚きの3ステージ構成。

重厚長大な大作ゲームへのアンチテーゼを感じるコンパクトな作り。

ゲームボーイソフトでももうちょっとボリュームあるんじゃないか?

 

 

使うボタンはショット発射のみ。

パワーアップアイテムを取ることで5WAYショットやレーザーなどが使用可能。

同じアイテムを取り続けると強化されていき、

最大パワーアップ状態でアイテムを取ると画面内の敵を一掃するボム発動だ。

サブウェポンとしてホーミングミサイルと、自機の周りを回転するビットがある。

 

そのまんま『スーパースターソルジャー』と同じシステム……!

 

 

シューティングとしてのデキはガタガタ。

敵弾の視認性が最悪な上に、

敵の群れがコマ送りっぽい動きで画面外から高速で突っ込んできたり、

画面内にいきなり出現して攻撃してくるので、

どこから何をされているのか全然分からないまま被弾しまくる!

敵弾や敵の当たり判定も見た目より大きいような気もする……。

 

 

パワーアップを最大に保って、

敵弾を防ぐビットを付けていればなんとかなるかな?

ってだけのゲームバランス。

ボスの攻撃パターンもかなり理不尽で、ただでさえ弾がクソ避け辛いのに、

パターンにブレがあるから死にまくる。遊んでいてつらい。

毛利名人早く来てくれー!

 

 

グラフィックも『スーパースターソルジャー』に寄せてある。

ステージ背景は「それっぽいレベル」だが、

ボスのグラフィックなどはかなり頑張ってファミコンに落とし込んでいるね。

 

 

めいじんとあそぼう【スーパースターソルジャー】(2021年4月15日放送分) - YouTube

 

比較。

攻撃パターンも近づけてあるぞ。

まあさっきも言った通りオリジナルより理不尽だし

これ非公式移植なんだけどさぁ!

 

 

これを復刻するのどうなんだ……?

と思わなくもないが、今の時代はインディーゲームで

「これ〇〇そのまんまじゃねーか!」ってゲームは珍しくないし、

ドリームキャストやネオジオの非公式作品が移植されることも普通にある。

今だとパロディ扱いで収まるかも。

 

問題はゲームのデキが10点満点で1点くらいなところだがなぁ!

オブラートに包んだ言い方をすると、

スーパースターソルジャーのパチモノ風情が

ノコノコ日の当たる場所に出て来ようなどと思い上がるなって内容だぜ!

 

 

堂々たるスタッフロール。

 

 

『Thunderbolt II』の方はメガドライブで1995年に発売された作品のようだ。

全8ステージ構成でシステムが変更され、ほとんど別のゲームに。

『スーパースターソルジャー』のパチモノから脱却しているぞ。

それはそれで「別のゲームのパクリなんじゃないのか?」と思っちゃうが……。

元タイトルはこちらも『雷電伝説II/THUNDERBOLT 2』だったようだ。

 

 

パワーアップの基本仕様は同じで、

ハドソンシューティングっぽい弾の軌道も健在。

ただ、ライフ制でボムも普通に撃てるようになったので、

かなり遊びやすくなった。敵弾の当たり判定もマシになってるかな。

BGMはショボいが、背景の多重スクロールなどはいい雰囲気。

ポーズやゲームオーバー時の演出が無駄に凝ってるのも気合を感じる。

 

 

しかしボスがやたら堅い上に弾を当てづらい。

パワーアップアイテムが変な位置に出現するので取り辛い。

パワーアップ状態を維持しないと敵にボコられる。

ボムを撃っても敵弾が消えないし無敵時間も無いので、緊急回避に使い辛い。

画面横や下から高速で敵編隊が飛び込んでくる敵配置が延々と続くので単調など。

出来が良いとはとても言い難い……!

 

 

緑ショットをMAXにすると凄い火力でテンション上がるけど、

一部のボスは弱点に弾が届かなくなって不利になるぜ!

 

まあ『メガドライブのあんまり面白くないシューティング』

くらいの面白さはあるので、前作からは雲泥の差となっているぞ。

 

 

日本未発売の貴重なシューティングゲームが2本セットで770~930円!

と言うと聞こえはいいが、色んな意味でキツい内容だ!

移植で追加されたセーブ&ロードを使えばなんとかクリアは出来るが、

それでも普通にしんどかったぜ。何が『Thunderbolt Collection』だよ!

 

インディー市場やダウンロード販売などの拡大により、

ニッチなタイトルの復刻が年々増えて喜ばしいことではあるが、

果たしてどこまで移植されていくのか……。

どこまで移植すればいいのか……。

そんなことに思いを馳せてしまうタイトルでした。