絶対SIMPLE主義

Switch/PS4のダウンロード専用ソフトを中心に全方位でゲーム紹介するブログ。SIMPLEシリーズも応援中。

熱気で寒さを吹き飛ばす新興インディーゲーム展示会『東京ゲームダンジョン4』レポート!

 

東京ゲームダンジョン 4 ► 2024年1月20日(土)・21日(日)東京・浜松町でインディゲーム展示会を開催!

 

2024年1月20日と21日に開催された『東京ゲームダンジョン4』に行ってきたぜ!土日開催だったが天気が崩れそうだったので土曜日に。

 

2022年から始まった新興のインディーゲームイベントで、ハイペースに回数を重ねている。浜松町の都立産業貿易センターを使った広々とした会場が特徴だ。既に今年5月の『東京ゲームダンジョン5』の開催も決定してるぞ。チラズアート作品並のペースになってきたな。

 

 

毎年会場ビル1階のキラーマシンみたいなヤツに挨拶するところから始まる。これ毎年言ってるけどそんなにキラーマシンでもない気がしてきた。

 

 

毎度のことだが入ったところのチラシ置き場が贅沢過ぎてビビる。他のインディーゲームイベントと一線を画す広さだ。今回も大盛況で親子連れもいたりで幅広い年齢層が集まっていたぞ。

 

 

チケットを見せると入場証の代わりに貰えるパンフレットと一緒に入ってたチラシ。こんなところで『エトランジュオーヴァーロード』の宣伝が!?

 

 

開くとズラリ並んだ百花繚乱の出展ブース一覧。今回はちょっと軽めだが色々見てきたので紹介だ。

 

小夜子&ヨルさんの等身大スタンドに新作デンシノベルも発表の超水道

 

ブース名:超水道

タイトル:『ghostpia シーズンワン』

Steam/Nintendo Switchで配信中

公式サイト:ghostpia公式サイト | 超水道

公式アカウント:超水道 @ ghostpia(@chosuido)さん / X

俺のレビュー:何もかも曖昧なこの街で、宝石のような友情と暴力が待っている『ghostpia シーズンワン』レビュー!【Switch/PC】 - 絶対SIMPLE主義

 

動画のサムネそこなんだ!?

 

 

『ghostpia シーズンワン』の超水道ブースでは体験プレイに豪華お土産のプレゼントもあり。デンシノベル最新作である『short HOPE long Peace』の冊子も配られていたぞ。男癖の悪さで評判のヘビースモーカーである大学生・桜田若葉と、彼女に告白する後輩で嫌煙家である江向の恋物語だとか。2024年夏にiOS/android/Windows/Macで無料配信予定だ。

 

WORKS | 超水道公式サイト

 

デンシノベルについては公式参照。初めて遊んだ超水道作品が『森川空のルール』だったから印象に残ってるなあ。新作も楽しみ!

 

 

小夜子&ヨルさんの等身大スタンドもあってみんな写真撮ってた。超かわいい!ブースには『ghostpia シーズンワン』のファンが沢山集まってたぞ。俺も超水道の代表であるミタヒツヒトさんにも挨拶出来たし行って良かったよ。

 

 

ポストカード、バッジ、冊子という豪華すぎるお土産。絵の力が強すぎるぜ!

児童文学のような世界を旅するADV『OU(オーユー)』が存在感炸裂のジー・モード

 

ブース名:ジー・モード

タイトル:『OU(オーユー)』

Steam/Nintendo Switchで配信中

公式サイト:OU - G-MODE

公式アカウント:G-MODE ジー・モード【公式】(@GmodePR)さん / X

俺のレビュー:【レビュー】「おはなし」を愛したすべての人へ『OU(オーユー)』【Switch/PC】 - 絶対SIMPLE主義

 

 

ゲーム系イベントがあると頻繁に『OU』で殴り込みをかけるジー・モード。今回も広々とした試遊スペースで体験プレイが可能だったぞ。ハッシュタグを付けてツイートすると缶バッジがもらえる限定プレゼントも。

 

 

幸田御魚さんのイラストが凄すぎて毎回息を呑む。

 

 

以前手に入れた『OU』のしおりと一緒に訪問。

 

 

配布されていた缶バッジと一緒に写真に収めたり。

このしおりが関係者だけのイベント配布なの絶対おかしいと思ってる。パッケージ版出すことがあったら絶対特典に付けてくれよな!

 

付き合いのあるジー・モードの竹下さんともお会いして挨拶をしてきたぞ。

最近このブログでG-MODEアーカイブスのレビューを多めに更新してることを褒めてもらえて非常に嬉しかったんだけど、ぶっちゃけ手放しに高評価のレビューがなく、俺の中では微妙に気まずかったので「いやぁ、ハハハ」みたいな感じになってしまった。今後にご期待ください……!

社員を雇い、怪獣の死体を解体・売却して会社を運営する『怪獣分解コンパニー』



ブース名:dot.Studio

タイトル:『怪獣分解コンパニー』

Steamで2024年配信予定:Kaiju Cracking Corp on Steam

公式アカウント: dot.Studio(@dotStudio10)さん / X

 


タイトルとメインビジュアルでハートを鷲掴みにされた『怪獣分解コンパニー』は、怪獣の死体を素材として売る経営シミュレーションゲームだ。ブースでは体験プレイが可能。面接して社員を集めて指示を出し、怪獣の死体から採集した素材を買ったり売ったりする。怪獣災害が存在する世界でのSNSやニュースの描写で、素材の相場が変動するのでうまく利用して儲けるのだ。

 

スタート時だと零細企業なので、他の企業が倒した怪獣の死体をおこぼれ的に処理する立場だが、ゲームが進むと自社ロボの建造も出来るようだ。コンセプト最高だし遊んでて非常にワクワクした!

 

 

体験プレイしたらノベルティで社員証もらえてテンション上がった。

 

 

裏面が今回の東京ゲームダンジョン仕様で気合が凄い!これは応援するぞ!

会話の空気に限界感の高まりを感じた『限界OL海へ行く』

 

ブース名:超OK

タイトル:『限界OL海へ行く』

Steamで今月配信予定:Steam:限界OL海へ行く

公式アカウント: 超OK(@veryOKjp)さん / X

 

『ツキササリーナ』や『PHRASEFIGHT』など、尖ったセンスのインディーゲームで知られる超OKの最新作。ノベルゲームだがキャッチーさでは今回が頭一つ抜けてるぜ。

タイトル通り、仕事がヤバ過ぎて限界になったOLがフラフラと海へ向かい、そこで様々な旅人たちに出会うという構成だ。

冒頭シーンをプレイ出来たがメッセンジャーアプリ風の会話ウインドウと、短文を繋いでようやく会話してるようなセリフ回しで空気感はもうバッチリ。俺は限界だと思った。限界OLのたどり着く終着点を見届けたくなる。

 

配信は今月……って今月!?マジか!

 

 

体験プレイには出てこなった酒呼吸のヤバい人に早く会いたい。

BSテレビ東京が送る、アンテナを栽培して電波を集める農業シミュ『デンパトウ』

 

ブース名:トロヤマイバッテリーズフライド

タイトル:『デンパトウ』

Steamページ:デンパトウ on Steam

公式サイト:東京パソコンクラブ~プログラミング女子のゼロからゲーム作り~:BSテレ東

公式アカウント:トロヤマイバッテリーズフライド(@toroyakun)さん /

 

BSテレ東で放送されている『東京パソコンクラブ』から生まれた新作で、パブリッシャーも「BSテレビ東京」名義。開発するのはトロヤマイバッテリーズフライドだ。

 

記憶喪失の少年を操作してアンテナ農場でアンテナを栽培するゲーム。空気中のデンパを採集してアンテナを育てて出荷すると、少しだけテレビ番組を見ることが出来る。少年の過去に関係あったり無かったりするテレビ番組を見ながら、少しずつ物語を進める空気感が絶品。テレビってこうやって見る機械だったんですね~!ノイズ音交じりのBGMも浸れるムード。

 

「テレビ番組から生まれた企画モノ」感が皆無で、『あつしの名探偵』辺りと真逆の作りになってるね。発売延期したようだが期待して待つぞ。

 

 

ゲットしたチラシとステッカーも最高だぜ……!

ブースト全開で頂上を目指す美少女アクション『ウルトラクライムジェットガール』

 

ブース名:ァアアア”(アシ)

タイトル:『ウルトラクライムジェットガール』

配信日・配信プラットフォーム共に不明

公式アカウント:ァアアア”(アシ)(@SUPERTUYOI)さん / X

 

その胸と太ももで登山ゲーはムリだろ……と言いたくなる女の子を操作して上へ上へと登っていく『Getting Over It with Bennett Foddy』的な高難易度アクションゲームだ。作者さんも壺おじって説明してた。

 

背負ったジェットパックで飛んで進むが、すぐに燃料切れになってしまうので敵を倒して補充する必要がある。ジェットパックをあと何回使えるかを考え、敵を連続で倒したり、ジャンプ台を活用したりして進む緊張感と爽快感がどちらも良好!

 

体当たりではなくジェットバックのアフターバーナーでしか倒せない敵もいたりで、パターン作りの難易度が高め。この手のゲームのお約束通り、チェックポイント多めなので何度でも遊んじゃう作りだったぜ。

AIをプログラミングしてオートでダンジョン探索『アルゴレメス』

ブース名:Medium-Rare Games

タイトル:『Algolemeth』

Steamで2024年内配信予定:Steam:Algolemeth

公式アカウント:全自動ダンジョンRPG "Algolemeth" 1/20,21東京ゲームダンジョン4"I-4"(@Algolemeth)さん / X

 

戦闘も探索もAIに任せて進む全自動ダンジョンRPGという触れ込みで、そりゃラクチンだと遊んでみたら自分でAIの行動ロジックを組む必要があった!

 

 

行動を指定するモジュールをセットして線で繋ぎ、戦闘中に狙う敵の種類や回復魔法を使うタイミング、探索中の撤退タイミングや、宝箱の開錠を誰に任せるかの指定などを行う。

上手く組めば「HPが半分を切ったらそのキャラに回復魔法を使う」とかやってくれるが、順番を間違えると機能しない。やってみたら想定と違う挙動をしたのでちょっとずつ修正するなど、試行錯誤が大事だ。

 

最初は単純なモジュールしかないが、ダンジョンを進むと新しいモジュールがどんどん手に入って高度な動作が可能になるぞ。少しずつ出来ることが増えていくのが上手い作り。探索型AIプログラミングRPGだ!『ウィザードリィ』に『カルネージハート』を足したような手触りで手強いが面白かった。

極楽サウナでゾンビを昇天『Sauna of the DEAD』



ブース名:smartphone-games

タイトル:『Sauna of the dead』

Steamで2024/7/7配信予定

公式アカウント:https://twitter.com/guapo88888

 

サウナを題材にしたゲームが無いので自分で作った、という動機が意欲的過ぎるゾンビ+サウナのアクションRPG。舞台はゾンビだらけの魔界のサウナで、主人公はタオルを振り回し、ロウリュウやアウフグースでゾンビを昇天させていくゲームだ。

 

ブースにいた作者さんが「チルい」ゲームと表現していたが、確かに主人公の歩くスピードもゾンビの動きも遅い独特のテンポ。ゾンビにジワジワ追い詰められながら水風呂やサウナを行き来し、タオルを湿らせて大量のゾンビを昇天させるのが楽しかったし、これはこれでゾンビゲー感ある。サウナの温度を上げるとゾンビへのダメージが上がるが、体力の消耗が激しくなるなんて要素もあった。

 

Sauna of the DEAD - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

 

現在クラウドファンディングも開催中だ。1000円でSteamコードがリターンされるリーズナブルさなので俺も支援してみた。

果たしてゾンビファンとサウナファンの両方を取り込めるのか……!?

GB風2Dだけど3D!?新感覚3Dパズル『CASSETTE BOY』

 

ブース名:Wonderland Kazakiri inc.

タイトル:『Cassette Boy』

Steamで2024配信予定:https://store.steampowered.com/app/2334330/CASSETTE_BOY/

公式サイト:https://cb.blk-quest.com/

公式アカウント:https://twitter.com/guapo88888

 

『ダンジョンに捧ぐ墓標』や『ブロッククエスト・メーカー』を手掛けたワンダーランドカザキリの最新作。

 

 

一見するとゲームボーイ風の2Dゲームだが、カメラワークを自在に動かすことが可能な3Dパズルアドベンチャーだ。スイッチを動かしたりアイテムを使って道を作ったりして進んでいくが、「画面に映っていないものは存在しない」という仕様になっているため、落とし穴や階段をこれで隠すことで道を切り開ける箇所がある。2Dのウソを3Dで作り出す構成が頭使うぜ。

かわいいけどブラック!21歳以上向け会議ADV『ネコと会議で和解せよ』

 

ブース名:ArrayCats

タイトル:『ネコと会議で和解せよ』

公式アカウント:https://twitter.com/ArrayCats

 

かわいいポスターに釣られて寄ってみたら、就活する21歳以上のお友達向けゲームと銘打たれた会議ゲームだった。ネコのコミュニティでのもめ事を解決するゲームで、プレイヤーは「特定のネコが持っている特定の憎しみを消す」ことが1回だけ可能だ。

 

体験プレイだと3匹のネコが「リンゴ」「イチゴ」「マタタビ」のどれを食べるか争っているので、話してるネコたちの話をしっかりと聞き、好きな食べ物とその優先順位をまとめ、どうすれば丸く収まるかを模索する。不満を抱えているネコの憎しみを正しく消せないと、新たなもめ事が発生して失敗になるぞ。

 

何度も情報を確認しなおすと煽られたりするし、変に生々しい言い回しをするネコがいたりでブラックなゲームだ!楽しい!

ボクセル美少女が斬って撃つローグライトアクション『NOA's PROJECT』


 

 

ブース名:のあちゃんファンクラブ

タイトル:『NOA's PROJECT』

Steamでリリース予定

 

ボクセルテイストでまとめられたアクションゲーム。大量の敵相手に銃と剣を切り替えながら攻撃し、時にはダッシュで敵陣をすり抜ける。ランダムで3種類選ばれるスキルから1つを選んでパワーアップしていく……と、分かりやすい作りだ。

 

 

難易度は高めだったが、スピード感あって動かしてて楽しかったしキャラも可愛くて良し!

喋る枕で悪夢をぶん殴るアクションRPG『UNSLEPT』


 

 

ブース名:UGONO STUDIO

タイトル:『UNSLEPT』

公式アカウント:https://twitter.com/UGONOSTUDIO

 

悪夢の世界に挑むアクションRPGで、憎まれ口を叩きながら付いてくる枕を振り回して敵を倒す作りだ。ダメージを受けるとHPが減るのではなく眠りがどんどん深くなって、最後は目覚めることが出来なくなるって仕様が雰囲気出てる。ポップで不気味なトーンで統一されたビジュアルやテキストも良し。

結構前のインディーゲームイベントで見て以来だけど、大分完成度が上がってたぞ。

女の子にデバッグ作業を押し付けるノベル&アクションRPG『デバッグ彼女』


 

 

ブース名:ちきんのゲーム部屋

タイトル:『デバッグ彼女~Debug Girl~』

2024年にわくわくゲームズよりSteamでリリース予定

公式アカウント:https://twitter.com/ChickenPopgame

 

2年ぶりに再会したヒロインと一緒にゲーム制作をするゲームで、『2Dアクション×ノベル×デバッグの新感覚ゲーム』という触れ込み。ノリはコテコテのギャルゲーで選択肢による好感度の増減やエンディング分岐もあるようだが、やることはデバッグ作業!ヒロイン視点で主人公の作ったアクションRPGをプレイし、バグなどを発見していくゲームだ。

 

 

体験プレイではアクションRPGパートのみをプレイ可能だったが、ちゃんとしたアクションRPGとして作り込んであって驚き!「まだ未完成のゲーム」という設定なので、遊んでいるとステージギミックが動作してなかったり、分かり辛い場所の背景が崩れてたり、敵の体力が全然減らなかったり……。おかしな点を発見したら画面を止め、バグを指摘することでゲームが進行するという構成だ。

 

バグを発見した時の彼女のツッコミも楽しいし、すごく作り込んでるのが伝わってきたぜ。ストーリーも気になるしこれは製品版への期待が高まる。

 

 

併設されたわくわくゲームズブースで「わくわくちゃん」のデカいアクリルスタンドが飾ってあったのでその写真も撮ってきた。

 

 

というわけでレポートは以上だ!

今回も面白そうなゲームが多すぎて回り切れない……!となったし、AIを活用したゲームも色々あって時代の流れを感じた。

 

 

めっちゃ大盛況で全然遊べなかった『PARRY KING』も印象に残ってる。やっぱこういう楽しそうなゲームは試遊映えするなぁ。

 

5月開催の『東京ゲームダンジョン5』にも突撃予定だぜ!