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【レビュー】イラストは100点の「秋葉×メイド×ゾンビ」サバイバー!『メイド・オブ・ザ・デッド』【Switch/PC】

 

メイド・オブ・ザ・デッド official WEB | qureate

 

『メイド・オブ・ザ・デッド』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:qureate

機種:Switch/PC

ジャンル:全方位アクションシューティングゲーム

発売日:2024/2/15(Switch)

価格(税込):2780

備考:Steam版は後日配信


 

えっちな完全新作なら俺に任せろ!でお馴染みのqureate最新作だ。

パンデミックで秋葉原に大量発生したゾンビたちに、メイドたちが銃をぶっ放す!流行りの『Vampire Survivors』系ゲームに萌えとお色気を足して、秋葉原を一つまみした内容になっている。

 

qureateのゲームはコンセプトとイラストの華やかさ以外は今一つなことが多いが……今回もそんな感じでした!

 

 

秋葉で発生したウイルスによるゾンビ騒動に巻き込まれたメイド喫茶の店員たち。

偶然にも抗体を持っていた彼女たちは天才研究員である水鏡花音に救われ、ワクチンと抗体の力で超人化する。生き残りを救助しつつ、パンデミックの真相に迫る彼女たちに待つ結末とは……!?

というストーリーだ。抗体持ってる奴らが何故かみんなメイドなので、どんどんメイドが集まっていく!

 

 

お色気推しなのでパンチラやパンモロがガンガン出て来るぞ!

なんかこの構図、セガサターンくらいのギャルゲーでよく見た記憶あるな……。

 

 

LIVE2Dで絵を動かすサービスシーンもあり、レイラ・サンダースのこぼれそうな土下座シーンは必見だ!

 

 

秋葉原各所を再現したスチルも種類が豊富で、看板も元ネタに寄せているのは気合を感じる。

 

 

メインメニューがメイド喫茶風のレイアウトで、仲間が増えるとどんどん背景に追加されていくなど、画面周りはかなり凝ってる。

 

 

ゲーム自体は秋葉原各所を舞台にしたステージクリア型のアクションシューティングだ。

性能の違うキャラから一人を選んで出撃する形式で、数分間耐えるor敵の全滅がクリア条件。操作キャラは自動で射撃をする、大量の敵を倒して経験値アイテムを集めてレベルを上げる、たまに出るアイテムを拾うと経験値アイテムを吸い込んだり、一定時間火炎放射が使えたりする、レベルが上がるとランダムでパワーアップを一つ選べるので重ねて強くする、お金を稼ぐと拠点でキャラの育成が出来る。

 

 

……と、まあ分かりやすく『Vampire Survivors』系の作りになってるぞ。

 

 

独自要素はスティックで好きな方向を狙い打てる操作と、近接攻撃、カットイン付きの必殺技、消耗品である使役弾をメイドの敵に撃ちこむと、一時的に仲間に出来る辺りかな。

 

 

当然ッ!ダメージを受けると服が破けるカットインもあるぞ!超フリフリの服が破ける作画コスト高ぇ~~~ッ!

 

 

こちらも背景で秋葉の各所が再現されていて駿……駒河屋もあるぜ!

 

しかしゲームとしては大分微妙だ。

パワーアップのバリエーションが少なく、本家みたいに特定のパワーアップをMAXにすると性能が大きく変化するとか、特定の組み合わせで装備が変化するなどの要素が無く、ステージも似たり寄ったりなので展開が単調。操作を複雑にした割にあんまり面白さに繋がってない。使役弾で野良メイドを率いる感覚自体は楽しいんだけど……。

 

色んなキャラが使えるのは良いが性能差が極端で、貫通性能が圧倒的に強い二人目の風音凛香を使わないと難易度が一気に上がる。単調な割に育成に必要な素材が渋いから色んなキャラを使いづらいぜ。

 

 

敵の大量湧きっぷりは良いが、戦略の幅が狭すぎてドローンをとりあえず強化して焼くだけの作業になる。これじゃ『ドローン・オブ・ザ・デッド』だよ!

 

 

ランダムでパワーアップが手に入る宝箱の演出が簡素なのも寂しい。

せっかく萌えキャラ使ってるんだから、宝箱取ったらパンチラのカットイン!パンツの色が派手なほどパワーアップが増量!とかそういうのにしろよな!

 

 

ゾンビ化しかけてるメイドにワクチンをシェイクしてぶっかけて回復!

という目玉のお色気パートも、ただスティックを上下に動かした後にボタンを押すだけの作業を繰り返すだけで、かなり味気ない。全キャラにゾンビ状態があるこだわりと、ビジュアルは良いのに……!

 

 

細かいことは気にするな!という設定ガバガバなシナリオなのに、妙に真面目なゾンビモノをやろうとしてるのも違和感ある。厨二病キャラとカタコト外人キャラが仲間になる中盤からはギャグノリ強くなるけど、基本はエンディングまでシリアス展開だ。

 

 

まあ確かにカタコトの金髪デカパイお色気キャラが嫌いな哺乳類はいないと思うが……。

キャラの性格付けもシナリオ展開もありきたりで面白みがなく、これならもっとおバカに振り切って欲しかった。ゲーマーキャラや厨二病キャラって他のqureate作品にもいなかったっけ?ちょっと手癖っぽい。

 

 

立ち絵の質と枚数は満点で、声優のフルボイスも見事だが他は……というゲームで、システム的にお色気部分へのこだわりも薄く感じる。遊べないほど酷いわけではないので、この手のサバイバー系ゲームの入門編としてならと言いたいが、そこに立ちはだかる定価2780円という価格!

 

ある程度予想できた内容ではあったが、それでもちょっと遊んでみたくなるゲームを出すのが上手いんだよなqureateは。

 

イラストがエロけりゃ問題ねぇ!という人だけ秋葉に逝きな!