『メランバララン』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:Hitox
機種:PC
ジャンル:アクション
発売日:2024/4/19
価格:500円
口から火を噴くサラマンダーのちびっこを操作して、動く木造の要塞「オンブ」を焼きつくすアクションゲーム。ストアページには記載されていないが、IT・CG・ゲームの専門学校であるHAL大阪の学生による卒業制作作品だ。
ケモキャラがデカい要塞を火炎放射でぶっ壊す!
というコンセプトや見せ方がハッキリしてるのは良いが、ゲームとしてはまだまだ詰められる箇所が多い……という内容だった!
サラマンダーの里を狙って進行する巨大木造要塞「オンブ」。その背中がそのままステージとなる構成で、とにかく火を噴いて内部を破壊しまくるゲームだ。制限時間以内に一定以上破壊出来ればクリア。時間切れでゲームオーバーだ。1ステージが短いのでサクサク進む
木造の巨大要塞なので、一部の鉄で出来た壁や床を除いて燃やし放題だ。連鎖して燃えるツタや、爆発するタルなどのギミックも登場する。
一度に大きく破壊すると、少しだけ「オンブ」の動きが停止するので制限時間に余裕が出来る。胴体から腕や羽っぽいパーツに繋がっている部分を切り離すように燃やすと、一気に破壊出来るから爽快。連鎖を狙っていけ!
敵が何者かは分からないが、サラマンダーの里に木造の巨大要塞で乗り込んでくるからよほどのアホなのは間違いなさそうだ!
ステージセレクト画面の雰囲気や……。
怪獣映画っぽい巨大感のあるアングルと複数のカメラワークで見せる「オンブ」登場デモと、撃破&爆発デモはこだわりが感じられる。
「オンブ」もステージによって見た目が大きく変わるし、体内でグルグル回ってる円筒のパーツを焼くのがケバブみたいで楽しかった。壊した時にマンガっぽい書き文字がいっぱい出るのも気持ち良い。
ただ、ゲームとしてはまだまだ詰めが甘い。
ステージ構成が大味なので「とりあえず繋がってる部分を適当に焼く」だけでクリア可能。変に通路が入り組んでいて見辛いステージが1つだけあって、そこだけ少し手間取るくらい。スコアやクリアタイムによるランクといった要素も一切なし。
仲間を助けると数秒だけ壊せないパーツも壊せるフィーバータイムに突入出来るが、ちょっと大きく壊した瞬間にゲームクリアになっちゃうので不完全燃焼だ。
ケモキャラの会話パートも少ないので期待してると物足りないぜ。
クリアまで30分くらい。
壊さないといけないパーツを用意して、そこに行く道筋で手ごたえを出すとか、壊す順番を考える作りにしてパズルっぽくするとか、逆にとにかくアイテムやギミックで壊しまくってコンボを稼ぐ爽快なゲームにするとか、もうちょっとアクションとしての方向性を定めた練り込みが欲しかった。
とはいえ、見せ方やコンセプトの明確さは良かったので今後に期待だ!