『呪いの穢れ唄 鳴海龍也の回奇録』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:BogeymanGames
機種:PC
ジャンル:探索型ホラーアドベンチャー
発売日:2025/6/13
価格:800円
BogeymanGamesが手掛ける完全新作のホラーアドベンチャーゲーム。
記憶喪失の主人公の視点で呪われた家を探索し、脱出を目指す内容だ。相棒で可愛い女の子も出て来る。雰囲気はエクスペリエンスの『死印』辺りの影響がかなり強い。
「新シリーズの序章」的な構成だが、今回挑む事件に関してはきっちり解決するし、ストレスなく遊べる王道ホラーアドベンチャーで面白かったぜ。
主人公である鳴海龍也は記憶喪失であり、自分の名前以外は何も思い出せない。正体不明の人物から掛かって来た文字化けだらけの着信に指示され、呪いの家の探索をすることになる。
記憶喪失のヤツがヤバいハウスにin!から始まるので最初からクライマックス!前置き無しのホラーがスタートだ。
玄関や窓からの脱出は呪い的なアレで当然ながら不可能。情報やアイテムを集めて呪いの正体を解く流れだ。
マウス操作で懐中電灯を動かして画面内をあちこち調べていく。
「懐中電灯が当たっている場所」を調べる作りなので、カーソルを細かく動かす必要はなくサクサク進む。赤い手形が浮かび上がるとか変な音がするとか、ランダムのホラー演出が挟まることもあるぞ。
アドンベンチャーゲームとしては探索とアイテム集めとフラグ立てのオーソドックスな作りだが、位置関係が分かりやすく邪魔にならないマップ表示や適度なヒント、「進んだら絶対に怖いことが起こる!」という不安を煽ってくれる音や選択肢の演出がしっかりしてる。
危険って言われてる場所に近づくほどに、ヤバそうな音のボリュームが上がるとかね。
隠れていた女の子のみさきちゃんと合流した後は2人で家を探索することに。会話で相談して家に関することを聞いたりできる。
距離感を表現したレイアウトが良し。みさきちゃんかわいいぞ!
クリアまでは30分~1時間くらい。
怪異との対決シーンも含めてさすがに『死印』の影響が強すぎると感じるところはあったが、短編ホラーとしては演出もシナリオもポイントを押さえた1本。遭遇する怪異も怖いし、難易度は低いが、油断すると引っかかるバランスも丁度良い。
今回の「呪いの家」にはしっかりケリを付けた上で次回に続く。
気になるところはあるがBogeymanGamesの制作一作目でこれなら今後に期待が持てる内容だ。鳴海龍也の次の冒険、待ってるぜ!