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驚異の体感型ムービー!映画『8番出口』見てきた!

 

映画『8番出口』

 

映画『8番出口』見てきたぞ!直接的なネタバレは極力避けるが、内容には触れつつ感想!

 

「異変」を見つけたら引き返す。「異変」が見つからなかったら進む。

このルールに従ってループする地下通路を進み、8回連続で正解すれば脱出できる。

秀逸なアイデアをスマートにまとめた内容と、実況ウケの良さで大ヒットしたインディーゲームの実写映画化である。便乗ゲームも山ほど出た。

 

2023年11月29日ゲーム発売、2024年12月27日に映画化発表、2025年8月28日映画公開という度肝抜くハイスピード展開で、しかも上映規模が全国で大ヒットしてるのが凄すぎるわ。もっと小規模でVシネみたいな内容になると思ってた。

 

原作はストーリーがまったく無く、運も絡むが30分~2時間くらいでクリア出来る。映画化はめちゃくちゃ難しいと思うので、ハードルはかなり下げて見に行ったぞ。

東宝が配給なので急にゴジラが出て来るゴジラ異変とか、伝言板にXYZの文字が増えてるシティーハンター異変くらいは全然許せる構えで身に行ったが、どっちも無かった。作ろうぜ『ゴジばん出口』。

 

日曜日に新宿のTOHOシネマズで見たがほぼ満員。ファミリー層がかなり多くてビックリした。

 

二宮 和也が演じる「歩く男」が例の地下通路に迷い込むストーリーで、異変がありそうな場所を声出しチェックしたり、疑心暗鬼になって異変じゃないものを「これ異変じゃね?」って言い出したり、観客は異変に気付くのにニノが気付いてないところで思わず「ニノ!後ろ後ろー!」って叫びたくなったり、ゲームあるあると実況あるあるを上手く落とし込んでる。通路の一定ラインを越えると異変がピタッ!と止まるのもめっちゃ良かった。

 

マジであの「8番出口」がそのまま実写になっていて、おじさんの動きもそのまま。ほとんどこの地下通路だけを舞台に映画をやり切っており、画を持たせるための主観視点や顔のアップ、ピントのズラし方などなど。カメラワークの凝り方が圧巻。マジでカメラワークが凄い。ワンアイデアの低予算映画に見えて、相当なコストを掛けてあるぞこれ。

「○○番出口」のカウントが進んでいるのか、それとも失敗して「0番出口」にリセットさせているのか。これがカメラワークでギリギリまで見えない焦らし上手い。

 

映画館という逃げ場のない場所で見るからこその構成にしてあって、同じ通路が延々と続く閉塞感溢れる映像を長回しでじっくり見せ、喘息持ちのニノの咳やスマホの音や赤ちゃんの泣き声などの音響、時折挟まる暗闇などで観客を強烈に追い詰める。

原作を見事に活用した体感型ムービーといった趣で、没入感と緊張感の出し方が凄まじい。まあ、それだけに見ててかなり疲れたし酔う人もいるかも。

 

シナリオの解釈に関しては公式サイトの監督コメントで全部言っているようなものだが、冒頭からエンディングまでの流れがスマートで、素直に飲み込めるヒューマンドラマ的な作りになってた。見てて疲れる映像が延々と続くのに、ちょっと前向きな気持ちで見終えられる。ここは作り手のセンス。

 

映画オリジナルの展開に入った時のワクワク感も良し。映画にするなら「おじさん」はこう使うよな!という期待は裏切らず、それでいてこれがあるから「8番出口は人生に疲れたニノが見た幻覚」的な解釈にならず、場所としての不気味さを保っている。見てる人の解釈次第なラインも崩してないので『8番出口』の映画化として真摯だったと思う。

 

映画オリジナルの異変に関してはクリーチャー異変がB級ホラー丸出しで好きじゃなかったけど、上映後に近くにいた小学生の男の子がここを絶賛してたので、まあこれはこれで良かったんだなって。

 

 

思った以上に本気でオリジナル要素と原作要素の両方に向き合ってて面白かったー!

原作のシステムとアイデアが無いと成立しない作品なので、『8番出口』の実写化として、ゲームの実写化として出色の1本。観客にひたすら負荷を掛ける構成は好き嫌い別れそうだが、映画館で見て良かったと思えた。満足!

 

 

映画を見た後は新宿の紀伊国屋で小説版が大重版の大きな張り紙を見たり

 

 

マルイアネックスのポップアップショップでおじさんの姿を見たり

 


映画に使われた看板の前で小学生が記念写真撮りまくってるのを見たり

 

新宿各所で『8番出口』フィーバーを肌で感じられてここまでの人気なのか!と、並行世界に迷い込んだ気分で、これが異変かと思いました。