首無し魔獣と双子姫 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『首無し魔獣と双子姫』のレビュー行くぜ!
俺がプレイしたのはSwitch版ね。
パブリッシャー:わくわくゲームズ/Libragames
機種:Switch/PC
ジャンル:タワーディフェンス
発売日:2025/6/18(PC)2025/9/25(Switch)
価格(税込):1480~1500円
かわいいぬいぐるみの兵士を率いて戦う1画面のタワーディフェンスだ。コンボを繋げて火力と金を稼ぐシステムが特徴。ゲームの世界を舞台にしたストーリーも特徴だ。
『犬神ディフェンダーズ』を手掛けたLibragamesの最新作である。
俺のレビュー
【レビュー】犬と共に戦え!手軽さと中毒性がイカした1画面タワーディフェンス『犬神ディフェンダーズ』【Switch/PC】 - 絶対SIMPLE主義
1画面タワーディフェンスという基本部分は同じだが、『犬神ディフェンダーズ』は多数のプレイアブルキャラと育成要素、陣形とランダムパワーアップの選択によるアドリブ感ある戦略性、戦場を突っ切る犬の可愛さなどが特徴のゲーム。
対して『首無し魔獣と双子姫』はシステムを簡略化し、ストーリーを追いながら一本道の攻略・育成ルートを進んでいく。手軽さと詰め将棋的な要素を突き詰めた構成だ。
やり込みの多さや手応えは『犬神ディフェンダーズ』だが、違う方向性のゲームとして本作も面白かった!

ゲーム難易度は勇者/冒険者/新人冒険者の3択。俺は当然ッ!勇者だッ!
難易度はいつでも変更可能なので、好きな時に勇者から新人冒険者に落ちぶれることが出来る。

登場するぬいぐるみ兵の目を2種類から選べるのはかなり珍しいオプションだ。ボタンにするか無地にするか。こちらもいつでも変更可能。

ゲームの世界に閉じ込められた双子のお姫様が、脱出を目指して戦うストーリー。すれちがいで対立する2人、外の世界で病に臥せっている女王、ゲームの世界で暗躍する黒幕などの謎が、少しずつ明らかになっていく構成だ。

ゲームは一直線に進んでくる敵を迎撃する一画面のタワーディフェンス。
性能が異なるぬいぐるみ兵たちを、ステージ毎に異なる配置ポイントに置いて戦う作りだ。敵を倒しきれず画面右まで通してしまったらダメージ。HPゼロでゲームオーバー。敵を倒し続けて最後に登場するボスを倒せばステージクリアとなる。

敵を倒すと溜まるお金で、新しいぬいぐるみ兵の召喚やレベルアップが可能。この辺はよくある作りだが、最大の特徴は攻撃で溜まるマナを消費した必殺技だ。撃った直後に次の必殺技を撃つとコンボが繋がっていき、コンボが繋がるほどに敵へのダメージが上昇してボーナスでお金も貰える。
連続攻撃でマナが貯まりやすいキャラを前線に配置したり、コンボのシメに攻撃力の高いキャラを持って来るなど。試行錯誤で稼ぎも火力も跳ね上がる作りなのが楽しい!
慣れてくるとコンボで稼いでキャラの召喚も強化もガンガン出来るようになるし、硬いボスをポコポコ殴りまくってコンボを稼ぎ、最後の最後に火力の高いキャラでドーン!で決めるのが最高に爽快!
エフェクトや効果音も遊んでいて気持ち良いし、コンボが切れる寸前になると専用の音が鳴ったり、必殺技が使えるキャラは頭の上の星マークで視覚的で分かるなど、UIも丁寧さが光るぜ。

攻撃範囲や有効な敵が異なるキャラを使い分ける面白さもしっかりある。
攻撃速度の速いキャラで突っ込んでくるザコを処理したり。敵の足止めをするキャラと、攻撃力の高いキャラを組み合わせたり。状態異常を付与する必殺技の使いどころを見極めたり。
お金で複数のキャラをまんべんなく強化するか、一つのキャラを集中して強化するかも悩みどころだ。コンボのために、あえてキャラを弱いままにするのが有効な場面もある。

ゲーム進行は一本道のステージクリア型。
ゲームを進めればマナやお金の最大値がどんどん上昇していく。

途中で宝箱から特定のキャラをパワーアップするアイテムを1つだけ入手可能で、これはいつでも別のアイテムに変更できる。

スキルスクロールで好きなキャラのスキルを強化可能だが、これもいつでも振り直しが可能だ。
というわけでクリア出来ないステージがあったら、自分の編成を見直して、有効だと思うキャラを強化していくらでもやり直しが出来る。攻略を詰めていく面白さがあるし、コンボで火力と金を稼いで全部ぶっ飛ばす気持ちもあるゲームになっているぞ。最後はコンボだ!コンボがすべて解決する!

ストーリーに関しては……あんまり面白いとは思えなかった!
「魔法が存在するファンタジー世界のお姫様が、ゲームの世界に閉じ込められた」
という前提がまず飲み込み辛く「ゲームの世界ってどういうこと?」と、遊んでいてピンと来なかった。話も最後のどんでん返しありきで節々が強引。双子姫たちの「ちゃんと説明して!」「色々あって説明できない」で思わせ振りに引っ張るくだりも長く感じちゃったな。

難易度勇者でプレイして、クリアまでは10時間掛からないくらい。
やり込み要素の多さや戦略の幅は『犬神ディフェンダーズ』の方が上だが、1画面タワーディフェンスとしては本作の手軽さと遊びやすさもアリ。
ゲーム内で攻略情報が見れる配慮もあるし、このゲームの醍醐味が詰まったラストバトルは特に評価したい点だ。
『犬神ディフェンダーズ』と合わせてオススメしたいゲームだったぞ!