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【レビュー】果てしないだけのサバイバー系ゲームはしんどい『THE GENERAL SAGA』【Switch/PC】

 

THE GENERAL SAGA | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

THE GENERAL SAGA on Steam

 

『THE GENERAL SAGA』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはNintendo Switch版ね。

最初に書いておくが、7時間遊んでバッドエンドだけ見てギブアップしたレビューになります!

 


パブリッシャー:peakvox / オーツー

機種:Switch/PC

ジャンル:JRPG風サバイバーアクション

発売日:2025/3/27

価格:1540


 

JRPG風のドットでまとめたサバイバー系アクションゲームだ。フォーメーションを組んで戦うシステムと、プレイ状況に応じてプレイヤーだけの歴史書が完成するのが特徴だ。

 

開発はpeakvox。DSiウェア時代からオリジナルゲームを多く出しているレーベルで、個人的には『マジマジョ』や『エスケープウイルス』、『ミャウミャウチャンバー』などが思い出深い。Switchだと『ちっぴーとのっぽー なかよしコンビのわくわく工場』に続いて2作目となるぞ。

 

へー!peakvoxがサバイバー系を出すのか!

と買ってみたんだが、褒めるところまるで無くて……買う前がピークだった!

よく見ると値段も高い!

 

 

内容は見たまんま『Vampire Survivors』系のゲーム。

オート射撃で四方から迫る大量のモンスターを倒して経験値アイテムをかき集め、レベルアップを重ねて火力を上げてクリア条件を満たす内容だ。

短いマップを次々にクリアするステージや、「10分耐えろ」や「ボス撃破」がクリア目標のステージなど。全体的に1プレイを短めにした調整を感じる。

 

本作の独自要素としてはプレイヤーが操作する「ジェネラル」を軸にしたフォーメーションの要素。

 

 

出撃前に武器性能が異なる多数のユニットから、プレイヤーが操作する自機となる「ジェネラル」を選択。

 

 

他のユニットはレベルアップした時に、ランダムで選べるパワーアップに混じって出現する。選択すると最大4体まで仲間としてセットが可能だ。

「ジェネラル」の周りのどこに配置するかでステータス補正が変化するし、仲間はLRボタンで攻撃方向をグルグルと動かせる。

 


「数十種類いる仲間でどういうフォーメーションを組むか?」

これが軸になっているゲームだ。

パワーアップには「倒れた仲間の復活を早める」「倒れた仲間が爆発する」なんてのもあるので、組み合わせることで強力な自爆戦法が可能になったり。こういうシナジーを試行錯誤していくのも大事。

 

 

また、「プレイヤーだけの千年紀を作る」要素も特徴。

ステージクリア出来ても出来なくても、出撃する度に年代が数十年進み、プレイに応じて年表が埋まっていく。舞台となっている王国でのちょっとした出来事、そこに住む登場人物たちの物語が断片的に語られる。

 

ゲーム内の歴史が1000年に到達するとゲーム終了で「ゲーム内に用意されたミッションをどれだけ達成できたか?」でエンディングが分岐するぞ。

 

 

ステージクリアで溜まるお金と、それで買える永続強化は引き継がれる。
1000年の歴史を何度も繰り返してお金と強化を積み重ね、最高ランクと最高のエンディングを見よう!ってゲームになっているね。

 

 

しかし独自要素がすべて小手先だけの作りでまったく面白くない。

フォーメーションシステムは最初は面白いが、ダメージ判定が広くて敵の攻撃が避け辛いことや、LRボタンで狙いをつける時の動きの遅さなどで、どんどんストレスが溜まっていく。画面外からの突進やボスの広範囲攻撃が避け辛いし、敵を狙いにくい!

 

プレイヤーが操作するユニットを選べるジェネラルという要素だが、「プレイヤーが操作するキャラは進行方向にしか攻撃できない」という仕様なので、自分が操作するのは誘導攻撃を持った「神官」一択。そもそもユニットごとの格差がかなり激しいバランスだ。

 

パワーアップを重ねて最強段階にしても攻撃が地味で爽快感が薄いし、敵が硬すぎて永続強化前提の調整になってる。

 

そしてお金を貯めて購入する永続強化の値段が高すぎて、一体何十時間プレイさせる気なんだと呆れるくらい強くならない……。

 


年表も文章量はそこそこ多いんだが、大雑把な年表があるだけで登場キャラ同士のイベントや物語は無いため、何が起こっても「ふーん」くらいの感想。詳細が分からない知らない国のちょっとした出来事を読まされるだけ。

 

特定の出来事を起こすと新キャラが使えるようになるとか、パワーアップするとか、新しい施設が登場するとか、新しい技が増えるとかそういう要素は一切無く、淡々と年表が埋まるだけ。やりがいが何もない……。

 

ステージクリアしてもしなくても年代が進むから、遊んでるとかなりストレス溜まるぜ。試行錯誤してるだけで年代がどんどん進んで1000年経過してバッドエンドになる。

 

 

『ロマンシングサガ2』で『Vampire Survivors』をやるようなコンセプトだったのかな?

最初にも書いたが7時間遊んでバッドエンド見てギブアップ。

これが普通のアクションやRPGならもっと頑張ったんだけど、同じことの繰り返しでステータス上げる作業を何十時間もやるだけだな、と読めてしまったので遊ぶのは無理だった。デキが悪いサバイバー系ゲームって時間溶けるだけで、他に何も感じるものが無いからマジできつい。

 

システムもバランスもまるで練られていないし、サバイバー系ならプレイヤーが何十時間でも、何百時間でも遊んでくれるだろうという甘えが全面に出たゲームでした。