完全新作のゲーム!
ワクワクする響きだ!
中小メーカーがパッケージソフトで完全新作を出す!
チャレンジ精神が感じられて良いね!
この絶対SIMPLE主義では、こういうタイトルを積極的に応援していくスタンス。今年も中小メーカーの完全新作パッケージソフトを色々購入したので、結果をざっくり振り返っていくぞ。思い付きで今年始めたけど毎年恒例にしてもいいかな。
応援した結果がこれだよ!
- 『OMEGA 6 THE TRIANGLE STARS』
- 『ミステリーの歩き方』
- 『レナティス』
- 『霧の戦場のヴェルディーナ: C.A.R.D.S. RPG』
- 『ファーマギア』
- 『ゴーヘルゴー つきおとしてこ』
- 『東京サイコデミック』
- まとめ:それ以外と来年への期待
『OMEGA 6 THE TRIANGLE STARS』
OMEGA 6 THE TRIANGLE STARS 公式サイト - 株式会社シティコネクション
俺のレビュー
□【レビュー】ヘンテコ宇宙人の満漢全席!ロマンと脱力が待つSFアドベンチャー『OMEGA 6 THE TRIANGLE STARS』【Switch】 - 絶対SIMPLE主義
元任天堂で『F-ZERO』『スターフォックス』のキャラ・世界観を手掛けた、今村孝矢 氏が原作と全グラフィックを担当した1本。16bit風のSFアドベンチャーゲームで、とにかく胡散臭い変な宇宙人が続々登場するノリがたまらない。脱力感のあるギャグと、SF的なブラックさが織りなすシナリオはどこか藤子Fテイスト。
宇宙の彼方が舞台なのに、ヴィンテージおもちゃのお店に迷い込んだような雰囲気が好きだった。
『ミステリーの歩き方』
・俺のレビュー
【レビュー】ライトにして王道の推理ADV!「過去視」で30年前の事件を解決せよ!『ミステリーの歩き方』【Switch】 - 絶対SIMPLE主義
『フィットボクシング』のヒットを受け「もう一度家庭用ゲームに本腰入れるぞ!」と一念発起したイマジニア社長肝入りの企画。三部作の完全新作アドベンチャーという大型企画だ。『メダロット』にもその気合を分けて欲しいと思ってるメダロッターも多そうだが、言うだけのことはある丁寧な作り。キャラや王道的なシナリオなど、ちゃんと新シリーズとして育てていく意思が感じられる第一歩。これは今後に期待してもいいなと思えた。
『レナティス』
・俺のレビュー
□【レビュー】色々と割り切れば……面白い!渋谷×魔法使いバトル!『レナティス』【PS5/PS4/Switch/PC】 - 絶対SIMPLE主義
この辺から怪しくなってきます。
定期的に完全新作を出すフリューによるアクションRPG。毎回尖ったコンセプトと世界観で、なんとか低予算っぷりを振り切ろうと頑張ってるが、今回はギリギリ振り切れてないかも……!くらいの作り。実在テナントで彩った渋谷の街並みを見た時は「いつものフリューゲーより豪華か!?」と思わせたが、戦闘バランスを筆頭にどんどん息切れしていく。独自の世界観で「社会」に翻弄され、しかし懸命に生きる霧積真凛の物語は良かった。
『霧の戦場のヴェルディーナ: C.A.R.D.S. RPG』
『霧の戦場のヴェルディーナ: C.A.R.D.S. RPG』公式サイト
・俺のレビュー
【レビュー】アクワイアくん!今のゲーム市場にこれは通用しないって!『霧の戦場のヴェルディーナ: C.A.R.D.S. RPG』【PS5/PS4/Switch/PC】 - 絶対SIMPLE主義
アクワイアが送る完全新作シミュレーションRPG+デッキ構築型ローグライク。戦記物っぽいが、「っぽい」だけでスカスカのシナリオに、何も考えずに2ジャンルを合体させたとしか思えないグダグダ過ぎるシステムとバランス。褒めるところが無さ過ぎてヤバい。これのパッケージ版が6578円で販売されてた事実が未だに信じがたい!
アクワイア、インディー参入と称して『XALADIA: Rise of the Space Pirates X2』『超兵器ホリー』そして本作と、俺を全ギレさせるゲームを3連発したの許さんからな!その後出た『hookah haze』『Scars of Mars』辺りは面白かったけどさ!
『ファーマギア』
・俺のレビュー
【レビュー】真島ヒロと虚無のカクテル『FARMAGIA(ファーマギア)』【PS5/Switch/PC】 - 絶対SIMPLE主義
マーベラスが真島ヒロとタッグを組んで送る完全新作アクションRPG!来年1月からアニメもやるぞ!
というそこそこの大型企画だが、どういうゲームにするのか決めずに作り始めたとしか思えない内容で、虚無っぷりがヤバい。最初から最後まで同じ動きで敵を殴るだけのゲーム。『牧場物語』の成功体験だけで入れたような畑パート周りも虚無。シナリオは面白いと思ったら、中盤からそっちも引き延ばしが始まってテンポが壊滅的になる。救いは無いのか。無い。
去年出た完全新作の『フレデリカ』は、まだ値段の高さに目を瞑れば悪くなかったんだが……。キャラとシナリオは良かったのでアニメは見てみます。アニメが好評だった時に、ゲームに興味を持ったユーザーを阻む防波堤が俺の役目かもしれない。
『ゴーヘルゴー つきおとしてこ』
・俺のレビュー
【レビュー】UIが地獄!ゲームは大味!キャラはエロい!『ゴーヘルゴー つきおとしてこ』【PS4/Switch/PC】 - 絶対SIMPLE主義
『ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう』などを手掛けた元アリスソフトのいってんちろく氏による完全新作。そっちはやってないけど、キャラ可愛くてえっちな完全新作RPGならやってみるぜ!と、手を伸ばしたら本当に地獄に突き落とされた。
大味なバランスに数字関連がまともに確認できない戦闘パートに最悪過ぎるUI、まさかの回想モード無しなど。1500円のインディーゲームでも文句出そうな仕様が山盛りなのに、パッケージ版の定価が8778円という……8778円?!?!?!ウソだろ?!?!!
仕様周りがキャラの魅力を正面から潰しに来るゲームだった。8月発売でこんだけ不備があるのに一度もアプデされてない地獄。
『東京サイコデミック』
東京サイコデミック 〜公安調査庁特別事象科学情報分析室 特殊捜査事件簿〜
・俺のレビュー
【レビュー】この安楽椅子探偵、椅子が超ガタガタじゃねーか!『東京サイコデミック ~公安調査庁特別事象科学情報分析室 特殊捜査事件簿~』【PS5/PS4/Switch/PC】 - 絶対SIMPLE主義
実写素材を豊富に使用した完全新作の科学捜査アドベンチャー!人体発火現象などを科学的に調べる!面白そう!
と期待したんだが、実はサービス終了した『貞子M』というゲームの完全な続編で、そっちを遊んでないとキャラのことが全然分からない。完全新作ではなかった。制作スタッフの未練がプレイヤーを無言でぶん殴ってくるゲーム。コンセプトなどは面白いがシナリオもシステムもガタガタで、時事ネタの使い方も品が無く、最後は続編に全部ぶん投げて終わるという、怒りで俺が人体発火するかと思ったわ!
個人的に今年遊んだゲームではワースト1位!
単純にこれよりつまんないゲームはストアの底をさらえば沢山あるけど、販売規模と、ユーザーに対する不誠実さを踏まえるとこれが一番怒り心頭でした。
まとめ:それ以外と来年への期待
やっぱり中小メーカーの完全新作を追うのは色々大変だぜ……!
と今年も思った2024年。特にRPGはかなり博打になるな!ADVなら開発規模的にある程度安定してるけど、たまにサイコデミックされる。
ただ、買ったけど俺がレビューするまで遊べなかったタイトルだと『BARステラアビス』があり、これは日本一ソフトウェアの完全新作としてはかなり評価が高い。今年は大攻勢を仕掛けていた日本コロムビアの『バン! バン! バンディッツ』も、子供向けのガンシューとしてはまずまず。
【レビュー】質量が歯応えと間口の広さを生む!規格外の英雄譚『ユニコーンオーバーロード』【PS4/PS5/Switch/XBOX】 - 絶対SIMPLE主義
中小ではなく大手まで含めた完全新作なら『ユニコーンオーバーロード』『ステラーブレイド』『ライズオブローニン』があり、これはどれも面白かった。特に『ユニコーンオーバーロード』は今年ベスト5には入るぜ。
来年もこの調子で完全新作ゲームという荒波にどんどん挑んでいくぞ!憧れは止められねぇんだ!
まず2025年で期待している中小メーカーの完全新作パッケージソフトは……この流れで名前出されたくないかもしれないが……!
1月16日にNintendo Switchで発売予定の『宵祓い探偵 ミアズマブレイカー』!
メビウスが送る完全新作の全方位除霊アクションシューティング。立体的なドットで表現されたビジュアルと、ベルトスクロールアクションのように進むサバイバー系ゲームという構成が特徴的。雰囲気かなりツボだし、体験版の印象も良いので期待してる。
2月13日にNintendo Switch/PS5/Steamで発売予定の『都市伝説解体センター』!
『和階堂真の事件簿』を手掛けた墓場文庫の最新作で、タイトル通り「都市伝説解体センター」の一員となり、SNSなどに蔓延する「都市伝説」を調査していくアドベンチャーゲームだ。待ち受けるは様々な怪異に呪物。コンセプトが良いし、色数の少なさが鮮烈なビジュアルとキャラの可愛さも良し。
2025年、まずは頼むぜこの2本ッ!